1. サーフィンの基本とルール
A.サーフボードの種類
サーフボードにはショートボードやロングボードの他、ファンボードやボディボード、そして最近流行のSUP(スタンドアップパドル)など、様々な種類があります。一般的には5ft~6’4ftほどの長さがショートボード、6’6ft~8ftをファンボード、9ft以上がロングボードと呼ばれています。初心者の方には、できるだけ長く浮力のあるロングボードが乗りやすくオススメです。特に柔らかい素材を用いたスポンジ製のボードであれば、安心して安全にサーフィンを楽しむことができます。
まずは立てるようになるまでは長めのボードで練習をして、自分一人で立てるようになってきたらショートボードなど、短めの板にチャレンジしてみるのが良いでしょう。また、サーフボードの種類によっても、ライディングのスタイルは変わってきます。ショートボードでは、スピードが速くクイックなターンをしたり、上級者ではエアーと言う波からサーフボードに乗ってジャンプをする技や、360度回転してしまうサーファーもいます。
一方のファンボードやロングボードなど比較的長めのサーフボードでは、ゆったりと優雅にリラックスしたサーフィンを楽しむことができます。ボードの上を歩いて先端に立ちノーズライディングという技ができるのも、ロングボードならではの魅力のひとつです。
その他にも上級者になると、サーフボードのカスタムオーダーをして、長さや幅、形状やデザインなどを自分の好みの内容でオリジナルボードを注文し、楽しむ方もいます。
B.基本的なルール
サーフィンの初心者がまず覚えておきたい大事なルール、それは「一本の波には一人しか乗ってはいけない」ということ。混雑している海で、何人ものサーファーが一度に同じ波に乗ろうとしているのを見かけることがありますが、あれはルール違反であると同時に、非常に危険な行為です。力のある波に硬いサーフボードと一緒に巻き込まれてしまうと、ボードに傷がついてしまうだけでなく、怪我をしてしまう原因になります。では、誰が波に乗る優先権を持っているのでしょうか?それは、波のピークに一番近くから乗る人がその権利を持っています。
波のピークとは、沖からくるうねりが白く崩れ始める波の頂点のこと。岸から見て、ピークから左に割れる波をライト、右に割れる波をレフトと呼びます。これはサーファーの視点から見た波の呼び方なので、少しややこしいですが覚えておきましょう。この「ピークに近い人」の手前から波に乗る行為を「前乗り」または「ドロップイン」と言います。
上級者や地元に住んで日頃から良い波を待ちわびている人ほど、このルールを破る行為に対しては厳しい方もいますので、くれぐれもご注意を!また、初心者の方は岸から沖までのパドリング(サーフボードの上に腹ばいになって手で漕ぐこと)も、初めのうちは一苦労かもしれません。この時も、波のピークから乗ってくるサーファーの進む方向を事前に予測して、邪魔にならないようにゲッティングアウト(パドリングで沖に出ること)することを心掛けましょう。
C.サーフィンは危険?
初心者の方に覚えておいて頂きたいのは、海には様々な危険が潜んでいるということ。大きな波に飲まれたり、カレント(波や潮の流れ)に流されたりといった経験はサーファーなら誰もが経験をしています。もちろんサーフボードにはしっかりと浮力があり、流されないように足首とボードを結ぶリーシュコードもありますが、過信は禁物です。最低限の泳力がない方は一人きりでサーフィンすることをオススメはしません。また、波が大きい時や初めて入るビーチでは、ライフガードや地元のサーフショップに注意点などを聞いてみるのが良いでしょう。
特に日本では波が大きくなる台風シーズン、見た目以上に波にはパワーがあるので、自分のスキル以上の波に乗る時には慎重な判断が必要となります。海底が砂のビーチブレイクは比較的安全ですが、場所によっては岩や珊瑚の上で割れるリーフブレイクと言われるサーフィンのポイントもあります。
不意に転んでしまったり、海から上がる際に頭やボードをぶつけてしまわないよう、特に初心者の方は注意が必要です。また、場所や季節によってはクラゲやウニ、そしてサメによる被害も決して人ごとではありません。必ず経験者やそのポイントに詳しい人に事前に情報を聞いてから、サーフィンをするようにしましょう。
2.サーフィンを始めるには?
A.サーフィンに必要な道具
まずはいくつか、代表的なアイテムをご紹介していきます。
サーフボード
ショートボードやロングボードなど、お好きなスタイルやご予算に応じて選びましょう。
ウェットスーツ
もちろん場所にもよりますが、気温や水温によって必要なウェットスーツの種類は変わります。全身を覆う長袖・長丈のフルスーツや半袖・長丈のシーガル、半袖・半丈のスプリング、長袖・半丈のロングスプリング、上半身のみのタッパー、その他にも日焼け対策のラッシュガードやベストタイプのウェットスーツなどもあります。
もちろん場所にもよりますが、気温や水温によって必要なウェットスーツの種類は変わります。全身を覆う長袖・長丈のフルスーツや半袖・長丈のシーガル、半袖・半丈のスプリング、長袖・半丈のロングスプリング、上半身のみのタッパー、その他にも日焼け対策のラッシュガードやベストタイプのウェットスーツなどもあります。
フルスーツ
気温・水温が低い冬向け
気温・水温が低い冬向け
シーガル
気温は比較的高く、水温が低い場合
気温は比較的高く、水温が低い場合
スプリング
気温・水温共に比較的暖かい春向け
気温・水温共に比較的暖かい春向け
ロングスプリング
水温は比較的暖かいが、気温が低い時や風が強い時向け
水温は比較的暖かいが、気温が低い時や風が強い時向け
タッパー
水着だけでは少し寒い時向け
水着だけでは少し寒い時向け
ベスト
水着だけでは少し寒いが、動きやすさと手軽さを求める時向け
水着だけでは少し寒いが、動きやすさと手軽さを求める時向け
ラッシュガード
日焼け対策用 初心者の方は、まずは年間を通してオールラウンドに使えるフルスーツを購入するのが良いでしょう。
日焼け対策用 初心者の方は、まずは年間を通してオールラウンドに使えるフルスーツを購入するのが良いでしょう。
リーシュコード
サーフボードと自分の足をつなぐためのコード。
サーフボードと自分の足をつなぐためのコード。
ワックス
サーフィンでは、ボードの上に立つ際に足が滑らないようにワックスを塗ります。ボードの裏側に滑りを良くするために塗るスノーボードのワックスとは逆のイメージですね。また、気温や水温に合わせて適切な硬さのワックスを選ぶのもグリップ力を高めるコツです。
サーフィンでは、ボードの上に立つ際に足が滑らないようにワックスを塗ります。ボードの裏側に滑りを良くするために塗るスノーボードのワックスとは逆のイメージですね。また、気温や水温に合わせて適切な硬さのワックスを選ぶのもグリップ力を高めるコツです。
ボードケース
サーフボードはとてもデリケートな素材を使用しています。ぶつけて傷がついてしまうと、そこから中に水が入り劣化の原因となります。移動や保管の際にはボードケースに入れておくことが必要です。
サーフボードはとてもデリケートな素材を使用しています。ぶつけて傷がついてしまうと、そこから中に水が入り劣化の原因となります。移動や保管の際にはボードケースに入れておくことが必要です。
フィン
波に乗ってターンをするために必要なのがこのフィン。形状や素材、デザインも豊富なので、上達するにつれて違うバリエーションのものをいくつか持つのも楽しいですよ。
波に乗ってターンをするために必要なのがこのフィン。形状や素材、デザインも豊富なので、上達するにつれて違うバリエーションのものをいくつか持つのも楽しいですよ。
デッキパッド
サーフボードの後方に貼る滑り止め、しっかりと体重を乗せたターンをするためには必ず必要です。
サーフボードの後方に貼る滑り止め、しっかりと体重を乗せたターンをするためには必ず必要です。
水着
通常は水着の上にウェットスーツを着ます。これらはサーフィンの初心者に必要なマストの道具と言えるでしょう。
通常は水着の上にウェットスーツを着ます。これらはサーフィンの初心者に必要なマストの道具と言えるでしょう。
B.サーフボードの選び方
先ほど、「立てるようになるまでは長めのボードで練習を」と書きましたが、もちろん初めから短めのショートボードにチャレンジするのもアリです。サーフボードには長さのほか、横幅やノーズ(先端)とテール(後端)の形状、ロッカー(サーフボードの反り具合)、全体的なアウトラインなどなど、様々なデザイン要素があり、非常に奥深い世界です。
ノーズ部分
テール部分
ロッカー
例えば海やサーフビデオで見た「こんな乗り方をしたい!」というイメージでも良いので、目指したいライディングイメージを持っておくとボード選びもしやすいでしょう。ただし、ここでもやはり初心者のうちはサーフショップで自分のレベルやよく入る海男場所などを伝えて、どんなサーフボードが良いのか、予算とも相談しながら検討するのが良いでしょう。
その他にも身長や体重、泳ぎのレベルなどによってもオススメのボードは変わってきます。まずはたくさん波に乗れるようになるために、自分にあったボード選びを考えてみましょう。ちなみに世界中のトッププロも愛用するサーフボードブランドのアルメリックをプロデュースするChannnel Islandsのウェブサイトでは、自分の身長・体重・スキルを入力するとそれぞれのサーフボードの自分に適切な長さや容量などが自動的に表示されますので要チェックです!(※ft・lbs表示のため、こちらのサイトから自動計算すると便利です)
C.お気に入りのショップを見つけよう!
ここまで、サーフィンを始めたい方向けにいくつか基本知識をお伝えしてきました。とはいえ、やはり一番は身近にアドバイスをもらえる人とつながりを持つのが上達への近道です。サーフショップでは、周辺のポイントの情報やサーフボードなどの購入のアドバイスなどを聞くことができます。
また、中にはサーフィンを体験できるお店もありますので、経験豊富で資格を保持しているインストラクターにしっかりと習って、サーフィンの楽しさを体験してみるのがオススメです。サーフィンは難しく、なかなか他のスポーツのようにすぐには上達しません。そしていつも自分に適した波があるとも限りません。そこで、どうしたらボードに立てるのか、ターンが上手くなるのか、どんなボードが自分には合っているのか、信頼できるプロからアドバイスをもらえると心強いのです。
まずは気軽に、いいなと思ったサーフショップのスタッフに話しかけてみてください。もしかしたら一緒に楽しく、サーフィンできる仲間もできるかもしれませんね。サーフィンは、子供からお年寄りまで、誰もが楽しめるライフスタイルです。サーフィンを通じて、自然の素晴らしさや健康的な生活を是非体験して頂きたいと思います。
3.どこでサーフィンをしたらいいの?
A.初心者にオススメの場所
サーフィンを初めたばかりの初心者のうちは、なるべく遠浅のビーチを選ぶのがオススメです。白く崩れる波が長く続き、足が着く場所で、まずは立てるようになるまで練習をしてみましょう。周りに経験者の方がいたら、テイクオフのタイミングやどの波を狙えば良いかアドバイスをもらい、後ろからボードを押してもらうとスムーズに立つことができます。この時、必ず周りに人がいないか、ピークから乗ってくるサーファーはいないか、顔をあげてよく確認をしてから乗るようにしましょう。
また、ローカルサーファーと呼ばれるポイント周辺に住んでいる地元のサーファーが集まる場所よりも、ビジターと呼ばれるそれ以外の地域から訪れるサーファーがたくさんいるような場所の方が、周りに迷惑を掛けずに済み、気兼ねなくサーフィンが楽しめるので初心者の方にはオススメです。何回も同じ場所に通うことで、波の特徴や地形、サーフィンをしている人のレベルなども少しづつ分かってくるのでオススメです。
また、週末など定期的にビーチクリーンと呼ばれる海の清掃活動に参加して、地元のローカルサーファーと出会うのも良いかもしれません。サーファーならば、海や環境を汚さないように意識を高く持っておきたいですね。
B.波情報を見てみよう!
波は自然現象なので、いつどのようなコンディションになるかは誰にもわかりません。ただ、最近はスマホやPCからでも詳しい波情報やライブカメラを見ることができるようになりました。
波のサイズや風向き、潮位、ウェットスーツ、人数、気温、水温などに加えて、1〜2週間先の波予測まで公開しているウェブサイトもあるので大変便利です。日本では波の大きさを、ヒザ・コシ・ムネ・アタマなど、身体の部位に例えて表します。また、岸から海に向かって吹く風をオフショア、反対に海から岸に向かって吹く風をオンショアと言いますが、サーフィンに適しているのはオフショアの風です。
オフショア/オンショア
風向きが整うと、波の表面が滑らかになり、乗りやすくなります。サーファーは早起きをするイメージがあるのは、ゴルフと同様に風の弱い早朝に波のコンディションが整うことが多いためです。反対に夏場の日中などはオンショアが吹きやすく、波が乱れてしまいがちです。
風向きが整うと、波の表面が滑らかになり、乗りやすくなります。サーファーは早起きをするイメージがあるのは、ゴルフと同様に風の弱い早朝に波のコンディションが整うことが多いためです。反対に夏場の日中などはオンショアが吹きやすく、波が乱れてしまいがちです。
慣れてくると、天気図を見るだけで、「このエリアには波がありそうだな」「ここは風が合いそう」なんていうことがわかるようになってきます。ぜひ、自分のお気に入りのポイントの波をチェックするために便利な波情報を見てみてはいかがでしょうか?
C.陸上でのトレーニング方法
一人で波に乗れるようになるまで、まずはテイクオフのイメージトレーニングが必要です。波が来たらパドリングをして、腕立て伏せのイメージで胸を反らせて一気に立ち上がる。このプロセスをスムーズにできるまで、部屋の中にボードを置いて何度も練習をしてみましょう。そして最近サーファーの間で人気なのが、ヨガや体幹トレーニング。柔軟性を高め、体幹の筋肉を上手く使えるようになると、パドリングも安定して波に乗れる回数も多くなるでしょう。
次は、陸上でもできるターンの練習方法についてです。ここでは、多くのプロサーファーもトレーニングに使っているCARVERをご紹介します。
一般的なスケートボードとは異なり、フロントウィール(車輪)が前後に稼働する仕組みを取り入れた画期的な製品です。しっかりと体重移動ができるようになると、ターンを繰り返していく度にスピードをつけることができるようになります。波のない日や海に行けない時、近所のコンビニや買い物にいく際はこのCARVERを使ってターンの仕方を身体に染み込ませていくと、サーフィンの上達も早いはずです。
4.波に乗るための6ステップ
A.道具のセットアップ
さて、道具を一通り揃えたら次はセットアップです。サーフボードのデッキと呼ばれる裏面にフィンをつけましょう。フィンにも種類があり、オーソドックスなのは3つのフィンをつけるタイプです。その他にもシングルフィンやツインフィン、4本のフィンをセットするクォッドフィンなどもあります。また、フィンをつけるフィンボックスにもバリエーションがあり、最もポピュラーなFCSシステムやFUTUREフィンなど様々な種類があります。海に入る前には、しっかりとこのフィンがボードに固定されているか確かめておくと安心です。
次に、ボードのテイル側にあるストラップホールにリーシュコードを取り付けましょう。一般的には右利きの方なら右足首、左利きの方なら左足首にもう一方のリーシュを固定します。
同じくボードの後方、後ろ足の部分にデッキパッドを貼ります。貼る場所がわからないという方はサーフショップのスタッフに聞いてみると良いでしょう。
最後に、サーフボードの滑り止め、ワックスを塗りましょう。できるだけボードの表面にダマと呼ばれる小さな粒を作るようなイメージで少しづつ丁寧に塗り込んでいくと、立ち上がる際に足が滑りづらくなります。
B.初めは岸の近くで
まずは岸の近くでテイクオフの練習です。スープと呼ばれる、波が一度崩れた後の白波を使って練習をしましょう。ボードを岸に向けた状態で脇に浮かべておき、波が来たら腹ばいに乗ってパドリングをします。この時、サーフボードの中心に乗ることが大切です。
乗るのが前過ぎるとノーズ部分が沈んでしまい、テイクオフの際にボードが前に刺さってしまいます。逆に乗るのがテール寄りだと、ノーズが上がり過ぎてしまいパドリングのスピードが上がりません。
正しい位置でパドリングをして、テール部分が波に押されるのを感じたら、腕立てをするイメージで胸を反らせます。次に一気にボードのセンターライン上に立ち上がり、視線を前に向けて手を広げた状態でバランスをとります。
C.沖に出てみよう!
岸の近くで波に乗れるようになったら、次はパドリングで沖に出てみましょう。ショートボードの方は、波が来たらドルフィンスルーをして越えていきます。初心者の方はまずこのドルフィンスルーをマスターすることが、上達への近道となるでしょう。
一方、ロングボードの場合はショートボードのようにボードを沈めて、ドルフィンスルーをするのが難しいため、ローリングスルーというサーフボードを回転させて波をやり過ごす方法があります。また、海にはカレントという流れがあります。岸に向かってくる流れや逆に沖に向かう離岸流などがあります。
一方、ロングボードの場合はショートボードのようにボードを沈めて、ドルフィンスルーをするのが難しいため、ローリングスルーというサーフボードを回転させて波をやり過ごす方法があります。また、海にはカレントという流れがあります。岸に向かってくる流れや逆に沖に向かう離岸流などがあります。
海に入る前に一度海全体を見渡して、どこに流れがあるのか、上手なサーファーはどこからゲッティングアウトしているのか、しっかりとチェックをしましょう。離岸流は気づかずに乗ってしまうと流されてしまい危険な場合もありますが、上級者になるとこの流れを利用して早く沖に出られるようになります。
D.波の選び方
さて、うまく沖に出ることができたら次は良い波を待ちましょう。海には、セットと呼ばれるその日の最大サイズの波が一定の間隔で何本か続けてやってきます。この波がどこで割れるのか事前に予測をして、適切な場所でポジションをキープすることが大切です。ここでも、上手なサーファーがどこで波を待っているのか、しっかりと観察をしてみましょう。
波は、やってくる方向やサイズなどによっても崩れるタイミングや場所が変わります。やみくもに力一杯パドリングをするのではなく、正しい位置を見極めて、適切なタイミングでテイクオフをすることが、たくさんの波に乗るためのコツです。
一般的に浮力がありパドルが早いロングボードはうねりの状態から波に乗ることが可能なため、ショートボードよりも沖合で波を待ちます。反対にショートボードの場合は、波が崩れる瞬間にテイクオフが必要なため、ロングボードよりも岸に近い場所で波待ちをします。
E.テイクオフ!
周りを見渡して、自分が波に乗る優先権を持っていたら、迷わずパドリングを続けましょう。この時、ノーズが海面から10cmほど上がっている状態でパドリングをすることが大切です。もしもノーズが下がり過ぎてしまうと、テイクオフの際に海面に刺さってしまいパーリングの原因となります。そしてテイクオフに成功したら進むべき方向にしっかりと視線を上げて体制を整えましょう。
F.ターンの仕方
テイクオフに成功したら、次はボトムターンです。波のボトム(下の部分)でしっかりとボードに体重を乗せてスピードをつけるようにターンをします。
この最初のボトムターンが成功すると、スピードがつき、その後のライディングもしやすくなります。前足と後足それぞれへの体重の掛け方を意識して、練習をしてみましょう。およそ前足に40%、後足に60%の体重を乗せるようなイメージです。
次は波の頂上付近で行うトップターンです。
視線を一歩先の方向に向けながらタイミングを図ってボードのレールを波に食い込ませてターンします。 これらのターンがスムースにできるようになってくると、一層サーフィンの楽しさが味わえるでしょう。
視線を一歩先の方向に向けながらタイミングを図ってボードのレールを波に食い込ませてターンします。 これらのターンがスムースにできるようになってくると、一層サーフィンの楽しさが味わえるでしょう。
5.知っておきたい豆知識
A.修理が必要な時は
せっかく買ったサーフボードやウェトスーツも、残念ながら傷ついたり破れてしまうことがあります。そんな時はまず、サーフショップに相談してみましょう。専門のプロフェッショナルがリペアサービスを行っているので、まずは一度修理が必要な箇所を見てもらいます。
サーフボードの場合、傷ついた部分から内部に水が入ってしまうと強度が下がり、さらなるダメージの原因となりますので早めの対処が必要です。
サーフボードの場合、傷ついた部分から内部に水が入ってしまうと強度が下がり、さらなるダメージの原因となりますので早めの対処が必要です。
また、ごく小さいダメージの場合には自分で修理を行うためのキットも販売されています。
同じくウェットスーツも、傷がついた部位から周りに広がる可能性があるので、傷を見つけた場合はなるべくスピーディに対応が必要です。
B.保管方法
サーフボードは使用後、真水のシャワーで潮や汚れを軽く洗い流します。保管の際は、直射日光に当たらない場所に置きましょう。日焼けにより白いボードが黄色く変色してしまう恐れがあります。
また、ビーチで休憩をするときにはサーフボードは裏面を上に向けて置いておきましょう。日光でワックスが溶けてしまうと表面がベトベトになってしまいます。
ウェットスーツは、使用後はなるべくシャワーで潮を流しましょう。使用するにつれて、どうしても少しづつ素材が硬くなり着心地が劣化してしまいますが、そんな時には柔軟剤と中性洗剤を入れたバケツに数時間つけておくと良いでしょう。
C.その他
その他にも快適にサーフィンをするのに役立つグッズはたくさんあります。
車の上にボードを積むためのキャリアや、外での着替えを楽にするためにポンチョ、車や飛行機での運搬に必要なボードケースなど。これらを少しづつ揃えていくと、毎回のサーフィンがより楽しく、快適なものになるはずです。